ある家族が教えてくれた大切なこと

 


私には名前も住んでるとこも分からない大切な家族がいます

2年前フィリピンに初めて留学したときの話である

 

初めての1人海外、夢であった留学

私は気分高らかにフィリピンの首都マニラにあるニノイ・アキノ国際空港に到着した。

 

留学エージェントの話ではゲートを出たところで語学学校のスタッフが迎えに来ているという話だった。

預けていた荷物を受け取り、ゲートをくぐりスタッフを探した。

いない...

スタッフは絶対に来るので、勝手に空港の外には出ないこと

留学エージェントに念入りに言われていた

皆さんご存じの通りフィリピンは日本に比べ治安は悪く、銃を普通に持っている。

 

遅れているのだろうと思いベンチで待っていた。

15分、30分、、、

飛行機が到着したのがたしか夕方の6時ごろ

空港に迎えに来ていた他の人たちはみんな帰り、気づけば空も暗くなっていた

 

1時間待ったところで、そろそろやばいと思った私は学校に連絡をしようと思った。

だがしかし、空港のWi-Fiが繋がらない、いつもはそばにいるイモトのWi-Fiもない

学校に連絡もできなければ、親にすら連絡が取れない事態だった

 

そもそもろくに英語もできず、自分からは助けを求められない

空港の外にも行けなければ、誰とも連絡すら取れない

 

20歳絶体絶命のピンチ!!!

 

当時フィリピンという国に悪いイメージしかなく、このまま日本に帰れないのかとも思った。

 

そんな時 救いの手が!!!!

 

旅行帰りで空港到着後に同じく迎えを待っていたフィリピン人の家族が心配してくれて私に話しかけてきてくれたのだ。

 

相手が言っていることは全く分からない

ただ携帯電話📞のポーズが伝わった

 

ついに学校に連絡が取れたのだ。やっと学校に行ける。

安心したのは束の間、ここからが物語の始まりだ。

 

話を聞いてみると、お迎えは手違いでキャンセルに。

学校はマニラの空港から車で2時間から3時間ほど。

空港からバスでクラークという学校がある都市の空港までバスで移動するか、

タクシーで学校までいくという話だった。

 

気づけば私の周りには心配してくれたのか、警備員やフィリピン人のグループが集まり

現地のタガログ語という言葉で何か話している

もちろん分かるはずもなくい

タクシーはいくら物価が安い国でも100キロも離れているところは遠すぎると思いバスで移動しようと思った。

 

すると警備員が言った

彼らと行きなさい。携帯電話を貸してくれた家族が学校まで送って行ってくれるとのことでした。

バスもタクシーも1人だと危ないしぼったくりもある。

空港の外に出るなと言われていたのに、知らないフィリピン人と一緒に車に乗るほうが危ないとも思ったが、初めての国で土地勘も語学力もない私はついていくしかなった。

 

5人乗りの車を5人で乗る。しかも全員が旅行帰りということで荷物フルマックス。

車内はきつきつだ。

車内では知っている単語でなんとか会話。

寝たらどこに連れていかれるか。(乗った時点でアウト笑)

ただ渋滞もひどく、ずっと緊張しっぱなしということもあり

気づいたら爆睡していた。

 

目が覚めた。ちょうど高速道路のサービスエリアについたところだった。

お腹すいた?なんか食べようと言われ外へ

フィリピン初めての食事はJollibeeというフィリピンのファストフード店

(フィリピンが世界で唯一マクドナルドより多いファストフード店

チキンのセットを頼もうとお金を払おうとしたとき

家族のうちの一人が、お金出すからいいよと私の分も出してくれたのだ。

いや、ほんとは私が払うべきではないのか

そう言いたくても英語でうまく言えなかった。

食事だけではない

その家族は道を渡るときや、トイレに行くとき

常に我が子のように声をかけてくれた。

なんて素敵な家族なんだ フィリピンにもこんなに優しい方がいるのか

 

フィリピンに対するイメージが変わった瞬間であった。

 

そして空港を出て5時間がたったころ(フィリピンの渋滞は想像を絶する)

ついに学校のスタッフと合流する場所に到着した

聞くと家はマニラ空港の近くでこれから戻るとのこと

 

私はご飯もご馳走になり、5時間もかけて送ってくれた

この家族に感謝の言葉だけでは足りないと思い、お金を渡そうと思った。

 

すると彼らはグーグル翻訳を使ってこう言った

これからフィリピンに留学するんだからお金は大事に使いなさい

私たちはあなたと会えてうれしかったよ

フィリピンは危ないから気を付けて生活するんだよ

 

この家族のことは一生忘れない

 

私に人として大切なことを教えてくれた

相手のことを考えて行動すること

困ってる人は助けること

 

それは

私にとって普段できてるようでできてないことあった

 

 

私は彼らのおかげで充実した留学生活を送ることができた

そしてフィリピンという国が大好きになった

 

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 最後まで読んでいただきありがとうございましたっ!!!

 

マニラで彼らを目撃した時は連絡お待ちしてます!!